本日は少し変わったコラムを発信していきます。「謎解き」の制作を考えている方は、実は自分自身で作れちゃうかも!?というお話です。
実は誰でも作れる!?「謎解き」の作り方講座。
謎解き会社の人間がこんなコラムをお送りしてもいいものでしょうか。もちろん、クオリティを出すためにはプロの力は必要です。
ですが、「謎解き」は存外金額が高いもの。そこまでクオリティにこだわらないのなら、自分で作ってしまえばいいのです!!
「謎解き」は軽い知識だけあれば作れる。
繰り返しますがクオリティは一旦置いておきます。身近な誰かを楽しませたい!喜ばせたい!のなら、このコラムをご活用ください。
実はそれほど高度な技術は必要ありません。いくつかの知識だけを持っていれば「謎」は作れるのです。
「謎解き」を作るための5つのポイント。
早速「謎」の作り方を見ていきましょう。この5つのポイントを押さえておくことがスタートラインです!
実際に制作している流れに沿ってご紹介。
Riddleの謎クリエーターが実際に企画を行う際の流れをご紹介いたします。規模やクオリティに差はあれど、「謎を作る工程」はこの5つが基本となってきます。
1 | 目的やターゲットを考える
これが一番大事なポイントです。「謎」を作るのは楽しい作業です。ですが、自己満になっていることもあるかもしれません。
「なんのために?」「誰を喜ばせたいのか?」を明確にしておきましょう。もしかすると、「謎解き」がベストではないかもしれませんしね。
2 | ストーリーの設定
次にストーリーです。「謎解き」の楽しさは、自分自身が物語の主人公となっているような「体験」を作り出すことが何より重要です。
「問題」なんて後からどうとでもなります。「喜ばせたい人」はそのストーリーで笑顔になってくれるのでしょうか。
そして、ストーリーを考える上で必要なのは「トラブル」です。「謎解き」の多くは「トラブル解決」のための手段としてストーリーに組み込まれることが多いのです。
〜例えば〜
「脱出」・・・閉じ込められたというトラブルを解決するための「謎」
「怪盗Xの挑戦状」・・・宝を盗まれたというトラブルを解決するための「謎」
「宝探し」・・・宝が見つからないというトラブルを解決するための「謎」
もちろん、他の目的で「謎」をつくケースも非常に多いです。ですが、一番シンプルでわかりやすいのは「トラブル解決」と思っておきましょう。
例えば、会社内でイベントをしたいなら、「パソコン上でバグが現れた」のような、実際のシーンで起こりうるトラブルを思い描いてもいいでしょう。
3 | 伝えたいキーワードを設定
ストーリーがなんとなく思い浮かんだら、伝えたいキーワードを設定していきましょう。例えば「ありがとう」や「おもいやり」などです。
謎解きは基本的には「逆算」で制作をします。キーワードが答えになるように問題を作っていくため、ゴールは設定する必要があります。
また、このキーワードはいくつあっても問題ありませんが、優先度はつけておいたほうがいいでしょう。
ラストアンサーはどれ。他のワードは入れたいけれどそこまで大事ではない・・・。など。
4 | STEPの設定
次に「STEP」を設定していきます。「謎解き」はSTEPを1つずつクリアして最後の問題に辿り着かせることが多いのです。逆に言えば、難しい問題1問だけで終わらせる、なんてことは滅多にありません。
更に言えば、ストーリーとの兼ね合いにもあります。どんなトラブルを乗り越えたら次のSTEPに進めるのか考えていきましょう!
5 | 問題を当てはめていく
「問題」は最後に当てはめます。問題を作るのが難しいと考えられていますが、実はストーリーや目的を考えることの方が難しい場合も多いのです。
実際に「謎」の作り方をご紹介。
では実際に一緒に「謎」を作ってみましょう!
先ほどご紹介した流れに沿って作ってみましょう。
1 | 目的、ターゲット
今回は企業向けの部署間の交流イベントを設定します。目的は社員同士のコミュニケーションです!
2 | ストーリー
「人事部」をテーマにしてみましょう。ある新人のモチベーションがなくなってしまい、ついには会社に来なくなってしまいました。彼は謎が好きで残されたメモを辿れば、彼が今どこにいるのかが分かるようです。
3 | キーワード
この新人は自分が会社に要らない存在なのでは?と不安になっていたようです。人事部のメンバーで彼の居場所までたどり着くことで、彼は自分が必要とされていることを知り、次の日からモチベーションを持って会社に来るようになりました。
彼が伝えたかったメッセージ「ありがとう」がラストアンサーになります。
4 | STEPの設定
彼の居場所を特定することがラストステップだとして、それまでどのように構成していきましょうか。
例えば、
STEP1:彼の好きなものを探る
STEP2:彼の同僚に聞き込みを行う
STEP3:彼の居場所を特定する
などでしょうか。STEP2では、運営スタッフが同僚役として登場し、実際に話しかけたらヒントをもらえるようなシーンを考えてみても面白いかもですね!
5 | 問題の作り方
これは次の章でご紹介していきましょう!
「問題」の作り方とは?
実は「問題」の作り方にもパターンが存在します。ある程度のレベルであれば、ちょっとかじるだけでも全然形にすることができます!
もっとも多いのは「問題の答え」を組み合わせて「新たな言葉」ができる。
例えば、先ほどの「ありがとう」を答えにしたいケースで見ていきましょう。
例えば、
a:彼の好きな食べ物
b:休みの日の過ごし方
c:彼の出身地
d:彼の嫌いな食べ物
e:彼の学生時代の部活
が問題を解くことで分かる内容にしたとしましょう。
解答欄に5つの答えを書き込み、オレンジのマス目を横に読んでいくと「ありがとう」という言葉ができるわけです。
こうしたクロスワードのような形式は、「謎解き」では一番オーソドックスな形式なので、これに沿っておけばなんでも「謎解き」にできるわけです。
「問題」を作るときのポイントとは?
「答え」を組み合わせることで「次の言葉」が出来上がることはわかったと思います。
では1つ1つの問題はどのように作ればいいのでしょうか?
「クイズ」ではなく「なぞなぞ」。
「謎解き制作者が嫌う言葉」に「クイズ」があります。これは知識を問うものなので「謎解き」ではありません。
感覚的には「なぞなぞ」に近いと思っておくとイメージしやすいかもしれませんね!
では、具体的なパターンを見ていきましょう。
1 | なぞなぞも「謎解き」
思考は一緒なので、そのまま問題にできてしまいます。例えば、「d なっとう」は「夏が10回来る食べ物は?」。これで謎解きの問題が完成してしまいます。
2 | 身近なものでその言葉を表現できないか?
よく使われるのは、身近なものから言葉を作り出すことです。
身近なものとしてよく使われる例で「お金」があります。
画像は、1円から1万円までの硬貨とお札を順に並べています。もちろん、このままですとただのパクリになってしまいますが、
素材と数字を使って「じゅうどう(10 銅)」とすることで、新しい謎にすることができます。
そのように、身近なもので出したい言葉が作れないかを考えることが「謎解き制作」の中心になります。
干支、星座、月、50音表、昨日今日明後日、都道府県・・・。
どうしてもイメージがわかない場合はプロに相談しよう。
身近なものを中心に言葉遊びをしていくわけなので、誰でも作れるのです。ですが、慣れないうちは時間もかかるもの。。。
作った謎が本当に面白いのかも不安かもしれません。
そんな時には是非プロに聞いてみてくださいね!Riddleはどんなご相談も受け付けております。
謎制作のレクチャーもできますので、何かあればお気軽にご連絡をくださいね!!
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